定義
下駄履きマンションとは、建物の1階や2階を店舗・事務所・駐車場などの非住居スペースとし、その上の階を住宅としているマンションを指す俗称です。別名「下駄履き住宅」とも呼ばれます。
由来
この呼び名は昭和40年代以降に登場しました。「下駄履き」と呼ばれる由来は、1階部分が柱や壁だけで下駄の歯のようになっており、その歯の間に店舗・事務所・駐車場がある形状から比喩的に名付けられました。
メリット
- 利便性:
- 建物内にコンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの店舗が入っている場合、住民は気軽に買い物ができる便利さがあります。
デメリット
- 騒音:
- 24時間営業の店舗が入っている場合、夜中の騒音に悩まされることがあります。
- 耐震性:
- 居住部分と比較して、1階部分の面積が異なったり壁量が少なかったりするため、耐震性には十分な配慮が必要です。特に駐車場の場合、柱だけで支えている状態となり、地震時には倒壊の危険性があります。
- 害虫:
- 飲食店が入っている場合、ゴキブリやネズミが発生する可能性があります。一度発生すると、上層階の部屋にも侵入する恐れがあります。
まとめ
下駄履きマンションは、1階部分に店舗や事務所、駐車場を配置し、上層階を住宅とする構造のマンションです。利便性が高い一方で、騒音や耐震性、害虫のリスクがあるため、これらの点に留意して物件を選ぶことが重要です。