結論：1R（ワンルーム）はキッチンと居室が仕切られていない間取りで、家賃が安く、空間を効率的に活用できるのが特徴です。
1Rとは
1R（ワンルーム）は、キッチン部分と居室が仕切られておらず、玄関から居室までが一体になっている間取りタイプを指します。廊下などの居室以外のスペースを最小限に抑えることができるため、専有面積のわりに部屋全体が広く見えるといった特徴があります。
1Kとの違い
1Kは、玄関やキッチンと居室スペースがドアで仕切られている間取りタイプです。1Rに対して、1Kは居室が独立しているため、キッチンと居室の間に仕切りがあることで、専有面積が広くなります。1Kのキッチンの広さが「4.5畳未満」である場合、この間取りを1Kと呼び、それ以上の広さがある場合は1DK、さらに8畳以上の広さがあれば1LDKと表記されます。
1Rのメリット
- 家賃が安い部屋を見つけやすい 1Rは最低限の広さでも成り立つ間取りタイプであり、1Kに比べて家賃が安い物件を見つけやすいです。例えば、1Kが一般的に17平米以上の広さがあるのに対し、1Rは13平米程度の物件からあります。
- 空間を効率的に活用しやすい 同じ専有面積であれば、仕切りがない分、広く感じやすく、ドアの開閉スペースが必要ないため、狭い空間でも家具を配置しやすいです。
1Rのデメリット
- 料理のニオイが気になりやすい 居室とキッチンの間に仕切りがないため、料理のニオイが部屋全体に広がりやすいです。
- バス・トイレを使う音が居室まで聞こえる 水回りを使う音がダイレクトに聞こえるため、音が気になることがあります。
- 空調効率が悪い 空間を区切れないため、冷暖房の効率が下がることがあります。
- 玄関から居室が見えてしまう 玄関から居室までが見通せてしまうため、プライバシーの面で不安を感じる人もいます。宅配便や来客時には特に気を遣う必要があります。
1Kのメリット
- 部屋の温度管理がしやすい 居室が独立しているため、部屋ごとの温度管理がしやすくなります。
- 居室へのニオイ移りを気にせず料理できる キッチンと居室が分かれているため、料理のニオイが居室に広がりにくくなります。
- 急な来客や宅配便に対応しやすい 玄関から居室が見えにくいため、来客時にもプライバシーが保たれやすいです。
1Kのデメリット
- 家賃が高くなりやすい 1Kは1Rに比べて専有面積が広くなるため、家賃も高くなりやすい傾向があります。
1Rと1Kの家賃の違い
LIFULL HOME’Sの「家賃相場」を参考にすると、1Rと1Kの間取りタイプによる家賃差はあまり大きくないことが分かります。ただし、1Rは専有面積が狭くても成り立つため、家賃の安い物件を見つけやすい面があります。東京都23区内で家賃4万円以内の物件を検索すると、1Rの方が1Kに比べて多くヒットすることが確認されています。
1Rと1Kに適している人の特徴
1Rに向いている人
- 家賃の安い物件を探している人
- あまり自炊をしない人
- 来客が少ない人
- 立地条件を優先したい人
1Kに向いている人
- 自炊の頻度が高い人
- 料理のニオイが室内に移るのを防ぎたい人
- 居室の独立性を保ちたい人
- 来客が多い人
まとめ
1Rは、キッチンと居室が一体になっている間取りタイプで、家賃が安く、空間を効率的に活用しやすいのが特徴です。1Kは、キッチンと居室が独立しており、部屋の温度管理やプライバシーが保たれやすい点がメリットです。どちらの間取りが自分に合っているかをよく考え、自分のライフスタイルに合った物件を選ぶことが大切です。
