賃貸物件を借りる為には入居審査というものがあり審査の承認を得なければなりません。
入居審査の知識をしっかりと身につけることで高級賃貸に限らず、ご自身の判断でしっかりと物件の選定ができるようになります。
ここでは審査の内容、基準、誰にでもできる簡単なテクニックについて解説していきます。
まず入居審査は賃貸の保証会社や貸主又は建物管理の会社が行います。
なので物件によって審査で行うことも違いますし、審査の基準も異なります。
どの物件や保証会社、管理会社の審査が易しくどれが難しいかは営業マンに聞いてみましょう。
こればかりは各貸主や管理会社が審査基準を公表している訳ではないので、経験になってしまいます。
次は入居審査で見られる内容です。
①年齢(年相応の給与に見合う家賃、物件、間取りか)
②住所(新しく借りようとしている物件とそこまで変わらない物件か)
③氏名(過去に刑事事件等を起こしていないか、インターネット上で何か悪い事が書かれていないか)
④固定電話(携帯電話しか持っていない方が多い中、固定電話があると信用が上がる)
⑤携帯電話の番号(インターネットでの検索で悪い事が書かれていないか、番号を開通したばかりの番号ではないか)
⑥本籍(未婚の方は実家か持ち家だと印象が良い)
⑦勤務先住所(新居から十分通える距離かどうか)
⑧資本金(1000万円以上だとより良い)
⑨勤続年数(1年以上だとより良い)
⑩設立年月日(2年以上だとより印象が良い)
⑪業種(公務員などお堅い仕事はとても印象が良い)
⑫年収(家賃が年収の三分の一あれば良い)
⑬年商(業種、従業員数など加味し十分の年商があるか)
⑭勤務先名(帝国データバンクや商社リサーチで調べられる事が多い)
入居申込の各項目で見られるのはこのような部分です。
安全な基準をクリアしていなくても総合的な評価になるので審査に落ちるわけではありません。
次に基準です。お話ししたとおり、基準は保証会社や貸主、管理会社によって異なりますがどこの会社にも当てはまる基準があります。
これは必須条件になりますので入居申込で必ずクリアするようにしましょう。(但し、賃料50万円などの高額な物件には外れる場合があります)
まずは年収です。賃料は月収の三分の一とよく言われますがその計算方法になります。賃料が15万円の場合15万×3=45万円。
つまり月収で最低でも45万円は収入がないと審査に通りません。年収で考えると45×12=540万円必要だということです。
これと合わせて安全率という考え方があります。家賃×12=年収の%が30%を超えていれば安心です。これを基準としてください。
年収はこの場合給与所得者を前提にし、年収は給与収入額で計算しています。
次は簡単なテクニックです。
入居申込書は大家又は保証会社や管理会社が申込者が家賃を払えそうか、支払い能力があるか、人間的にしっかりした人か知るためのものです。
逆に考えると自分は賃料を支払うのに十分な能力があり、善良なる意思で貸室を使用する人間であると示す必要があります。
その為に入居申込書は丁寧な字で未記入部分のないように書きましょう。次に入居申込書はなるべく具体的に書くようにしましょう。
例えば職種で単に営業と書くよりも精密機器の営業と書いたほうがわかりやすく、専門的な印象を受けます。
業種も広告と書くよりWEB広告、集客マーケティングと書くようにしましょう。
又、入居予定日や敷金礼金など賃料交渉がある場合はしっかりとその旨を書くようにしましょう。
最後に今回のお引越しの理由です。
これが重要で、引越し理由と物件があっている事が大切です。現在の部屋が手狭だというのに
新居が現住居と同じ広さだったり、交通至便と言いつつ今の家より通勤時間が長くなってしまってはいけません。
以上の事を念頭に有利に入居審査を進めましょう。